坂本、平昌弾みの自己ベスト!伸び盛り17歳「めっちゃうれしい」

[ 2018年1月25日 05:30 ]

フィギュアスケート四大陸選手権第1日 ( 2018年1月24日    台湾・台北 )

女子SP、会心の滑りを見せた坂本(撮影・小海途 良幹)
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 女子ショートプログラム(SP)で坂本花織(17=シスメックス)が自己ベストを1・94点更新し、自身初の70点台となる71・34点で僅差の2位発進をした。大会前に苦しんだ右足裏のうおのめの痛みを克服。宮原知子(19=関大)は71・74点で首位。平昌五輪代表を逃した三原舞依(18=シスメックス)が69・84点で3位につけた。

 伸び盛りの勢いがとどまるところを知らない。11月のスケートアメリカで出したSPの自己記録69・40点を、更新。それも1・94点もだ。71・34点の得点を聞かれた時、坂本の声が一段と大きくなった。

 「めっちゃうれしいです」

 最初の連続3回転ジャンプ、フリップ―トーループが壁にぶつかりそうな勢いだった。「跳びすぎた。ちょうどいいぐらいの幅と高さじゃなくて、降りられて良かった」。吹っ切れたように残りの2本は鮮やかに着氷。場内の手拍子に乗って、「月光」を完璧に滑り切った。

 2日前の22日には練習中に涙を流した。思うようにジャンプを跳べなかったのが原因だ。17歳を苦しめていたのが、右足裏のうおのめだった。中野園子コーチは「病院に行って切ったりしていた。暖かくなると痛くなるみたい」と教え子の症状を説明。日中は気温20度まで上がる台湾に来て痛みが、ぶり返していた。

 塗り薬を持参。痛み止めは効果がなく、手を焼いていた。しかし、SP前日の23日に光が差し込んだ。厚めのパットを患部と靴の間に挟んだ措置が、足になじんだ。

 「先生が痛くないようにしてくれて、思うようなスケートができました」

 ダークホースから五輪代表を射止めた17歳は現在、2大会連続で合計210点を超えている。「2回はまぐれ。3回出たら本物」は大会前の意気込みだ。首位の宮原と0・40点差の2位で迎える26日のフリー。目標を超えて、実力を証明する。

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2018年1月25日のニュース