【平昌で輝け】神長汐音 スピードスケートとの“二刀流”夢見るJK

[ 2018年1月25日 11:30 ]

ショートトラック女子代表の神長汐音
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 スケート命だから、流行に疎いところがある。スピードスケート・ショートトラック女子代表の神長汐音(しおね、18=長野・小海高3年)は恥ずかしそうに打ち明けた。

 「JK(女子高生)用語はよく分からないです。今年のJK流行語になったのも…」

 02年ソルトレークシティー五輪の小沢美夏以来となる女子高生代表の学校生活は、練習と遠征が大きなウエートを占めていた。「まじ卍(まんじ=かわいいなどの感情表現)」は別の世界の言葉のようだ。

 この競技の強化施設がある長野県南牧村で生まれ育った申し子。ジュニア時代から頭角を現し、昨年2月のシニアのワールドカップ第6戦では1000メートル2位に入る大仕事をした。昨年12月の全日本選手権1500メートルも制したように、「持ち味は体力」と、スタミナに自信を持っている。

 向上心の塊だ。課題のスタートのお手本としたのは、陸上男子100メートル世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)。「陸上から学んだ方が参考になると、トレーナーから聞いた。ボルトの映像を何度も見て研究をした」。左脚が着氷すれば、右脚をすぐに引きつけて回転速度を上げるイメージ。出足を速くした。

 女子初のメダルへ、個人種目とリレーでの活躍が期待される。今大会に集中する一方で、成長への次なる布石も考えている。

 「来年からスピードスケートをやりたい。ショートトラックと両立させ、新しい風を吹かせたい」

 オランダのテルモルスはソチ五輪で二刀流を実現。スピードスケート女子1500メートルで金メダルを獲得した。日本選手では立派な体格の1メートル64、65キロの女子高生は、体だけでなく、夢までスケールが大きい。

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