モーグル堀島絶対王者止めた!今季最高得点でW杯初優勝

[ 2018年1月21日 11:49 ]

フリースタイルスキーのモーグルW杯第7戦で優勝した堀島行真(中央)(AP)
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 フリースタイルスキー・モーグルのW杯は20日、カナダのトレンブランでモーグル第7戦が行われ、男子は昨年の世界選手権2冠の堀島行真(20=中京大)が今季W杯最高得点となる93・88点で優勝し、W杯初勝利を挙げた。

 予選を3位で通過した堀島は、16人による決勝1回目を2位で突破。上位6人による決勝2回目も積極的な滑りを見せた。今大会は中盤のコブ斜面が短く、攻撃的な堀島の滑りとも好相性。「このコースではスピードとエアの大きさが必要だと思っていた」と第1エアのダブルフルツイスト(伸身後方1回宙返り2回ひねり)で段違いの高さを見せると、その後のターンをミスなくまとめ、第2エアのコーク1080(体を水平に傾けての3回転)でも高得点を稼いだ。その滑りが直後のミカエル・キングズベリー(25=カナダ)にもプレッシャーを与えた。W杯通算48勝、昨年2月から13連勝中のキングズベリーは中盤でわずかいターンを乱し、93・27点で2位にとどまった。

 世界王者、そして金メダル候補としての重圧で開幕から不調だった堀島だが、11日の第6戦では今季最高の4位。復調の手応えをつかんでいた。五輪前最後のW杯となる今大会で、絶対王者にストップをかけて初優勝。「狙っていた部分はあった。ホッとした気持ちが大きい」と語り、「キングズベリーと競り合うこともできた。しっかりと練習して金メダルに向けて集中していきたい」と意気込んだ。実力を証明したエースは、最高の形で初めての五輪に乗り込む。

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2018年1月21日のニュース