張本、猫背にさらば!胸張って史上最年少日本一へ突き進む

[ 2018年1月21日 05:30 ]

卓球全日本選手権第6日   張本4―1大島 ( 2018年1月20日    東京体育館 )

準決勝進出を決めガッツポーズする張本
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 昨秋、14歳は少し前のめりになっていた。猫背のままラケットを振り続けた結果、張本の右肩に痛みが走った。腱板(けんばん)炎でシングルス、団体で連覇が目標だった12月の世界ジュニア選手権を欠場。日本男子の倉嶋監督は言う。「フォームが悪くなって負担がかかっていた。肩甲骨をうまく使えていなかった」。練習を再開してからは、姿勢を直して胸を張るように意識してきた。

 本来のフォームを取り戻した今大会は、圧巻のプレーを連発している。大島祐哉との男子シングルス準々決勝。第1ゲームの1点目から、「チョレーイ!」と大声を張り上げて自らを鼓舞した。「大島さんは強い。1ゲーム目をしっかり取らないと勝てないので、今まで以上に気合を出していった」。第4ゲームは落としたものの、第5ゲームは9―10から3連続得点。4強進出が決まると、ひざまづいて両手を突き上げた。

 宇田と組んだダブルスは準決勝で水谷・大島組に敗れ、既に史上最年少で制しているジュニア男子シングルスを含めた3冠の夢はついえた。21日、シングルスの準決勝を突破すれば、決勝では水谷との激突が濃厚だ。「ダブルスでは水谷さんに負けたので、決勝で最高のリベンジをしたい」。男女通じて史上最年少14歳208日での日本一へ、天才が胸を張って突き進む。

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2018年1月21日のニュース