納谷VS豊昇龍、大鵬孫の勝ち!朝青龍おいと横綱DNA対決

[ 2018年1月19日 05:30 ]

大相撲初場所5日目 ( 2018年1月18日    東京・両国国技館 )

豊昇龍(下)をすくい投げで破る納谷
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 ライバルストーリーの幕開けだ。前相撲があり、元横綱・大鵬(故人)の孫で、元関脇・貴闘力を父に持つ納谷(17=大嶽部屋)が、モンゴル出身で元横綱・朝青龍のおいの豊昇龍(18=立浪部屋)との無敗対決に臨み、すくい投げで勝った。

 プロ初対戦。立ち合いで低く当たったのは豊昇龍だが、納谷は下がらずガッチリ受け止めた。右をねじ込んで下手を取り、前に出ながら左も差し、最後は寄りながら左ですくった。「気合が入っていた。相手が見えて落ち着いて取れて良かった。前に出られた」と胸を張った。

 高校2年時の関東大会新人戦で勝利して以来2度目の対戦。「自分も力をつけていたので、自信を持っていった」と話した。3連勝で新序出世を決め、春場所の序ノ口デビューが決まった。「しっかり番付を上げていけるように」と意気込んだ。

 19日は、2013年に72歳で旅立った偉大な祖父の命日。同年1月30日に営まれた通夜では豊昇龍の叔父、元横綱の朝青龍もモンゴルから来日して参列し、涙を流した。5年の歳月を経て、大鵬を接点とした偉大な系譜を引き継ぐ2人が命日の前日にプロ初対戦。未来の相撲界を暗示するような巡り合わせだ。師匠の大嶽親方(元十両・大竜)は「ここからが始まり。先は長い。第一歩。(命日前日に対戦するのは)よくできた話だね」とほほ笑んだ。

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