姚明も30億円投資 拡大する中国ゴルフツアー

[ 2018年1月18日 12:00 ]

 PGAツアー・チャイナ(中国)が2年ぶりに復活し、その出場資格を争う予選会が2月に開催される。そこで賞金ランクの上位に入れば、翌年のPGAツアーの下部ツアー、web・com(ウエブドットコム)ツアーの出場権を獲得できるため「世界」を目指すゴルファーの注目を集めている。

 ツアー・チャイナは14年からスタート。昨年は中国サイドとの調整がつかず、開催されなかった。今季の正式な日程発表はまだ行われていないものの、3月の開幕戦から10月の最終戦まで、10試合以上が開催される見通しだ。

 その出場資格を決める予選会(QT)は(1)2月1〜4日と(2)2月8〜11日の2回に分けて海南省海南島のミッション・ヒルズGCで実施される。参加者はいずれも定員120人。(1)(2)のそれぞれ上位40人が予選通過となる。15位までがツアー全試合の出場権を手にし、25位以内が半数の試合に出場可能となる。

 今年から、日本選手のサポートに乗り出した上海M&Gスポーツプロダクションの大橋貴城氏(35)は「国民的ヒーローの元NBAの姚明(ヤオミン)が今シーズンからツアー・チャイナに30億円投資したそうです。それで関心が一気に高まりました。こちらでは、試合数も賞金も前回より増えるのではないかと言われています」と説明する。

 同ツアーは米国のPGAツアーと中国のゴルフ団体が協力して運営。賞金ランク5位までの選手にはウェブドットコムツアーの出場資格が与えらえる。PGAツアーの関係者によれば賞金ランク1位は全試合の出場権、2〜5位までの選手は準シード扱いになるという。松山やダスティン・ジョンソンら世界のトップが集まるPGAツアーは13年にQT制度を廃止。実質的に同ツアーに参戦するにはウェブドットコムで賞金ランク25位以内に入るか、世界ランク50位内に入るしか方法がない。そのためツアー・チャイナで結果を残せば、米ツアーへの道が大きく開けるのだ。

 「これは凄いチャンスです。米国に行きたいのであれば、ぜひツアー・チャイナのQTを受けた方がいいと思います。資格は18歳以上のプロなら誰でもOKです」と大橋氏は話していた。

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2018年1月18日のニュース