【玉ノ井親方 視点】稀勢、左に頼りすぎ 白鵬は下半身バタバタ

[ 2018年1月18日 08:00 ]

大相撲初場所4日目 ( 2018年1月17日    東京・両国国技館 )

琴奨菊(右)に突き落とされ3敗目を喫した稀勢の里
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 稀勢の里は、自分の形になって攻めたいという意識が強過ぎる。立ち合いすぐに左を差したが腰高で足が前に出ていないし、右腕も使っていない。まさに棒立ち。なかなか調子が上がらず、慎重に取りたい気持ちは分かるが左に頼り過ぎている。いい時は上手を取れなくても、前に出て行きながら勝機を見つけていた。自分の形をつくることも大事だが、その前にまず攻めの気持ちがないと、これからもっと厳しくなっていく。

 白鵬は立ち合いで踏み込めず、腰の位置が高かった。左脇も空いていて、すぐに引いて自分から形を崩している感じだった。右を差して左上手を取るのが横綱の形だけど、右を差しに行く形ができていない。立ち合いの迷いも影響しているのだろう。下半身がバタバタしていて、ちょっと心配だ。(元大関・栃東)

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2018年1月18日のニュース