南北が合意 IH女子で合同チームを結成 合同入場行進 北朝鮮 パラ参加表明 230人応援団派遣

[ 2018年1月17日 22:28 ]

 韓国統一省は17日の南北次官級協議で、平昌冬季五輪のアイスホッケー女子で南北合同チームを結成することや、開会式で南北合同入場行進を行うことで北朝鮮と合意したと明らかにした。20日の国際オリンピック委員会(IOC)などによる4者会談で最終決定される。北朝鮮は17日、五輪に230人余りの応援団を派遣する意向も表明。役員や選手団などを陸路で韓国入りさせ、パラリンピックに代表団を送る構想も提示した。

 協議は板門店の韓国側施設「平和の家」で開催。北朝鮮の応援団は過去に「美女軍団」として注目を集めたが、今回の構成は不明だ。

 統一省によると、協議では北朝鮮南東部の金剛山での文化行事実施や、東部にある馬息嶺スキー場の利用についても意見交換した。スキー場利用の具体的な内容は明らかになっていない。北朝鮮が提示した代表団の韓国入りの経路は、西部で軍事境界線をまたぎ南北を結ぶ京義線道路を指すとみられる。

 南北合同チーム結成は、韓国の文在寅政権が「平和五輪」の象徴として実現を目指していた。開幕まで1カ月を切った段階での急な計画に韓国では「選手軽視」との批判も強いが、統一省報道官は17日「平和五輪構想の一部だ」と述べて理解を求めた。

 協議には韓国側からは統一省の千海成次官を首席代表とする3人、北朝鮮からは祖国平和統一委員会のチョン・ジョンス副委員長ら3人が出席。韓国側は、北朝鮮側出席者で所属が不明だったキム・ガングク氏が国営通信社、朝鮮中央通信の記者と判明したと明らかにした。

 南北は9日の閣僚級会談で、北朝鮮が五輪に高官級の代表団や選手団、応援団、記者団を派遣することで合意。15日の局長級協議では、140人余りの「三池淵管弦楽団」が訪韓、公演することになった。(共同)

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