カヌー禁止薬物混入問題 被害者・小松の復帰戦は3月27日からの選考会

[ 2018年1月11日 12:45 ]

 日本カヌー連盟の成田昌憲会長が11日、禁止薬物混入問題についての経緯などを報告するためスポーツ庁を訪問し、「こんな大きな騒ぎを起こしてしまい、誠に申し訳ございません」と謝罪した。

 スポーツ庁の今里譲次長は「スポーツに関心が向いている時期に、スポーツの価値を損ねる出来事が起きてしまったことは非常に遺憾」と話した。スポーツ庁は実態を把握し、他競技を含めた再発防止につなげたい意向。

 連盟は再発防止策として、競技会では「ドリンク保管所」を設置して、係員や監視カメラで見張ることなどを説明。3月27日から香川・坂出市で行われるカヌースプリント海外派遣選手選考会から実施する意向を示した。同大会が小松正治(25=愛媛県連盟)の暫定処分明けの復帰戦となる。

 また、フェアプレー精神を学ぶ教育プログラムや、選手のメンタルケアのためのカウンセリングも行う。現在、代表チームは石川県内で合宿中だが、来週中にもカウンセラーを派遣する予定。成田会長は「まず小松や合宿中のナショナルチームのケアから始める。一丸となって再スタートを目指したい」と話した。

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2018年1月11日のニュース