これまでの経緯 海外サイトで薬物発注、同僚へ妨害行為も自白

[ 2018年1月10日 05:30 ]

カヌー 禁止薬物混入問題

2010年11月、広州アジア大会に出場した鈴木康大選手
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 【これまでの経緯】

 ▽17年8月中旬 鈴木はハンガリー遠征中に海外のサイトから「メタンジエノン」を発注。

 ▽9月10日 鈴木は千葉の実家経由で、スプリント日本選手権が開催された石川県の宿舎に郵送。「メタンジエノン」1錠を砕いて粉末にし、混入準備。

 ▽9月11日 同選手権カヤックシングル200メートルのレース前に、鈴木は小松のドリンクボトルを控室に持っていき「メタンジエノン」を混入。小松は優勝し、鈴木は5位だった。同日のドーピング検査で小松は陽性判定。

 ▽10月20日 JADAが小松に対し、暫定的資格停止処分を通知。小松は「僕は絶対やっていない」と主張。

 ▽11月17日 日本カヌー連盟は独自で調査し、代表合宿で選手たちにアンチ・ドーピングの理念を強く啓もう。

 ▽11月20日 鈴木が日本カヌー連盟に薬物混入を認める。さらに10年広州アジア大会以降、パドルの破壊など同僚への妨害行為を複数回行っていたことを自白。

 ▽12月13日 日本アンチドーピング規律パネルの聴聞会で、小松の主張が認められ、暫定的資格停止が解除される。

 ▽18年1月4日 鈴木の妨害行為を受けた3選手と示談が成立。

 ▽1月9日 JADAは鈴木に対し、8年間の資格停止処分を決定。

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