3位・早大、逆転優勝に望み 安井主将が5区激走「つながった」

[ 2018年1月3日 05:30 ]

第94回箱根駅伝往路 ( 2018年1月2日    東京・大手町~箱根・芦ノ湖、往路5区間107・5キロ )

往路3位でゴールする早大・5区の安井
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 「山の神」にはなれなかったが、3年連続で5区を走った早大・安井雄一(4年)には達成感がにじんだ。区間2位の力走で5位から3位に浮上。逆転優勝に望みをつないだ。

 「(復路に)つながったっしょ。差を1秒でも縮める気持ちで走った」

 前々回が区間5位、前回は4位。この日は後半の13キロ付近で苦しくなったが、「雄一、頑張れ」という沿道の声援に助けられ、つらい上りを耐え抜くと得意の下りで息を吹き返した。早大は10月の出雲駅伝は9位、11月の全日本大学駅伝は7位と低迷。周囲の「箱根の早大はない」という雑音に対し、「下馬評を覆して早大ここにあり、と示したかった」と燃えた。最後の箱根。4年生は先月700〜800キロを走り、新年を迎えた。

 小学6年で初めて箱根駅伝を見て、「エンジのWがひときわ格好良かった」と早大を志した。憧れのユニホームに袖を通して、夢に見た舞台で4年間激走。卒業後はトヨタ自動車への入社が内定しており、夢は「世界で戦えるマラソン選手」。OBの大迫傑(26=ナイキ・オレゴンプロジェクト)に憧れ、トレーニングなどを参考にして意識を高めている。

 トップの東洋大に1分56秒差をつけられても、相楽豊監督は「見た目は3位だが、前も後ろも詰まっている」と7年ぶりの王座奪還を諦めてはいない。昨年は青学大、東洋大に次ぐ総合3位。安井主将は「まだまだ優勝ないしは3位以内が見えてくるんじゃないかなと思います」と復路での逆転へ期待を込めた。

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2018年1月3日のニュース