【箱根駅伝】法大 往路5位 青木 山登りで9人抜き「人数数えていたけど、途中からわからなくなった」

[ 2018年1月2日 16:16 ]

ほぼ同着でゴールする往路4位の拓大・5区戸部(左)と5位の法大・5区青木
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 14位でたすきを受け取った法政大・青木涼真(2年)は、最終5区で9人抜きの怒濤(どとう)の追い上げを見せ、5位で往路をゴールした。

 昨年から距離が短縮され20・8キロとなった5区では、昨年の区間記録を更新して1時間11分44秒で区間賞新記録に輝いた。

 圧巻の脚力を見せつけた。前走の9人を華麗に抜き去り、チームに貢献した20歳は「自分でもビックリ」と大きな目を輝かせた。「最初は抜いていく人数を数えていたけど、途中からわからなくなってしまって。(前の走者が)見えれば追い抜く、の繰り返しでした。会心の走りが出来た」と胸を張った。

 全日本大学駅伝後、坪田監督からは「山しかない」と5区山登りを示唆されていたが、昨年8区を走った青木の本心は違った。「平地で勝負したいと思っていたので“来てしまった”と思った」と当時の気持ちを吐露。それでも、11月に改めて「山しかない」と“山登り”に抜てきされると「チームのためにやるしかない」と気持ちを切り替えた。

 大学では生命科学部で環境応用学を専攻するチーム唯一の“理系男子”。学内ではは白衣に安全メガネを着用して実験とレポート作成をこなしている。「課題が多いので練習との両立は大変だけど、自分で決めたこと」と箱根路でも結果を示した。

 ゴール後に監督から「よくやってくれた」と激励を受けたが、「1区から4区までの走りがあってこそ。仕事ができたかな」と謙虚に振り返る。“リケダン”は、チーム目標である「総合7位以上は射程圏内」と試算していた。

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2018年1月2日のニュース