内村、異例の豪州合宿 完全復活へ温暖ブリスベンで体づくり

[ 2018年1月1日 05:30 ]

内村航平
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 体操男子の内村航平(28=リンガーハット)が、7〜18日にオーストラリア・ブリスベンで合宿を行うことが分かった。温暖な地での体づくりがメインテーマで、日本選手がオフに海外でトレーニングをするのは異例だ。17年は世界選手権(カナダ)の予選で左足を痛めて棄権し、個人総合の連覇が6でストップ。2日に早くも国内で始動するキングが、完全復活への道を歩む。

 復活を期す18年、キングが新たなステップを刻む。7日からオーストラリア・ブリスベンで合宿を行うことが判明した。佐藤寛朗コーチが14年から約3年間、指導者修業のためにブリスベンの体操クラブに勤務していた縁があり、今回の合宿が実現した。あす2日に国内で始動した後、温暖な同地でじっくりと体づくりに励む予定だ。

 内村は団体総合と個人総合の2冠に輝いたリオデジャネイロ五輪後の16年12月から、日本体操界初のプロ選手として活動してきた。日本の体操選手は企業や大学の体操部に所属するのが一般的で、チーム単位での海外合宿ですら珍しい。個人での海外合宿は超異例で、プロだからこそできる調整といえる。内村も楽しみにしているという。

 昨年10月の世界選手権は予選の跳馬で左足首を痛めて棄権。誰もが予想できない形で、個人総合の連覇が6で止まった。帰国後すぐに練習を再開しており、昨年12月の豊田国際は欠場したものの、既に鉄棒の上からの着地をこなすまで回復。ブリスベン合宿では、脚筋力の強化を含めた体づくりを主眼に置くが、器具を使った技術練習も怠らない。

 18年の最大目標は10月25日開幕の世界選手権(カタール)。団体連覇、個人総合は7度目の頂点を狙う。まずは4月の全日本選手権での11連覇がターゲット。昨年11月には「全日本には100%以上の状態で出られたらいい。強くなりたいって、ケガをする前よりも思っている。強くなって戻ってきたい」と話していた。3日に29歳になる。ベテランの域に達しても体操への情熱は変わらず、理想を追い続ける。

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2018年1月1日のニュース