世界記録保持者・小平が国内最高記録で1位、アクシデントも関係なし

[ 2017年12月28日 15:24 ]

スピードスケート平昌五輪代表選考競技会第2日 ( 2017年12月28日    長野市・エムウエーブ )

高木美帆(左)との直接対決を制し優勝した小平奈緒
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 女子1000メートルの小平奈緒(31=相沢病院)が、既に平昌五輪代表を決めている種目で世界記録保持者の貫禄を見せた。高地のW杯第4戦で1分12秒09の新記録をマークし、低地リンクのこの日は国内最高記録となる1分14秒58で1位。同走の高木美帆(23=日体大助手)が保持していた国内記録を0秒31更新した。「無事に1000メートルを滑り切れて良かった」としながら、「タイムはまだまだ」と振り返った。

 レコードホルダーにはアクシデントも関係なかった。自身の1つ前の組の選手が滑走している時に、小平の左のスケート靴のバネが折れたという。結城コーチが迅速に対処してスタートラインに立ったが、不安はあった。「バネを折らないように慎重になった。確かめながらスタートして、大丈夫そうだなと思ってスピードを上げた」と話し、「いい経験になった」と前向きにとらえた。

 小平は500メートルで現在、国内外24連勝中で平昌五輪の大本命。世界記録を持つ1000メートルももちろん金メダル有力で、同種目は国内に高木美というライバルがいる。「自分も目立ちたい方じゃないし、注目が分散されてありがたいなと思っています」と小平は余裕の表情を浮かべていた。

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2017年12月28日のニュース