松山聖陵 茗渓学園に敗れるも「作戦が完全にはまったという印象」

[ 2017年12月28日 18:23 ]

 松山聖陵(愛媛)が茗渓学園(茨城)の翼をもぎ取った。全国高校ラグビー大会第2日、1回戦11試合が花園ラグビー場(大阪府東大阪市)であり、3度目出場の四国の新鋭は、伝統校に14―27と敗れた。しかし、内容は前評判を覆す大健闘。フォワードがボールをキープ。時間をかけて攻め、展開が得意な相手を、自分たちの土俵に引きずり込んだ。

 波乱の種をグラウンドにまいた渡辺悠太監督(29)は「作戦が完全にはまったという印象。だけどさすが伝統校でした。モールを組めないと始まらないけど、組ませてもらえなかった」と、相手を称えつつも、手応えを感じていた。

 WTB小島優人(3年)の目にも涙はなかった。フォワードがじっくり攻める中、機を見て何度もラインブレークをした1メートル75、94キロだ。ただし、悔いがないわけではない。後半23分、フェーズを何度も重ねてトライを奪い14―17と迫った後に落とし穴があった。

 茗渓学園SO堀尾健太(3年)が素早くキックオフ。ゴール前に落とされた。松山聖陵フィフティーンは戻りきれておらず、これを起点に畳みかけられて14―24と広げられた。

 「あんなにすぐ蹴ってくるとは…。もっと、もっとボールを見てやれれば」

 昨年は3回戦進出。それに比べれば、今年の1回戦負けは寂しい結果かも知れない。それでも、だ。東海大仰星で選手として全国Vをした渡辺監督率いる松山聖陵は、花園に大きなインパクトを残したのは間違いない。

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2017年12月28日のニュース