貴乃花親方「何もありません」 理事解任提案に弁明なし

[ 2017年12月28日 14:16 ]

臨時理事会で厳しい表情の貴乃花理事(中央)。左は尾車理事、右は春日野理事
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 元横綱・日馬富士(33=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ)による暴行事件を受け、日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、貴乃花親方(45=元横綱)の処分を協議。被害者・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)の師匠ではあるが、巡業部長を務めながら秋巡業中の事件の報告を怠ったとして、理事解任とすることを提案した。来年1月4日に開く臨時評議員会で理事会方針を協議し、処分が正式に決定する見通し。

 理事会後、日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)らが会見。理事会の決議について、貴乃花親方から弁明は特になかったことを明らかにした。関係者によると、貴乃花親方は「何もありません」と話したという。

 協会は20日の臨時理事会で関係者の処分を決めたが、貴乃花親方については危機管理委員会の聴取が済んでいないとして処分を先送り。同親方は25日、弁護士同席で危機管理委員会の高野委員長、危機管理部長の鏡山理事(元関脇・多賀竜)の聴取を受け、自身の正当性を主張した。

 20日の理事会では現場に同席していた横綱・白鵬、横綱・鶴竜を減俸。日馬富士の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)の理事辞任を了承し、役員待遇に事実上の降格とした。八角理事長は役員報酬を自主返納することが決まった。

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