デカが来た!田中刑事「思い切ってやるしかない」91・34点でSP2位 五輪へ前進

[ 2017年12月22日 21:13 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 男子SP ( 2017年12月22日    東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

会心の演技を見せた田中刑事
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 田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)が91・34点で2位発進と平昌五輪代表へ前進した。「緊張して足がふわふわしていた」と言う一方で、「失敗しても思い切ってやるしかない」と開き直った。冒頭に4回転サルコーを決めると、3回転フリップ―3回転トーループ、トリプルアクセルと全て成功。国際大会での自己ベスト87・19点を大幅に上回った。

 右足負傷の回復が間に合わず、今大会を欠場した羽生結弦(23=ANA)は同学年。「友人としてスケーターとして尊敬している。寂しさもあるけど、彼(羽生)の分まで頑張りたい」と特別な思いを背負った舞台だった。

 羽生、宇野が決定的な平昌五輪代表争い。混戦とみられている最後の1枠争いで、田中がグっと前に出た。「フリーでも絶対に同じ緊張がくる。それを支配できるようにしたい」。運命のフリーは24日。名前の刑事から「デカ」というニックネームを持つ23歳が、夢切符を確保する。

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