スノボW杯HP第3戦、歩夢・来夢・優斗の日本勢表彰台独占 

[ 2017年12月22日 05:30 ]

スノーボードW杯ハーフパイプ(HP)第3戦 ( 2017年12月21日    中国・張家口 )

表彰台に上がった(左から)2位の片山来夢、優勝した平野歩夢、3位の戸塚優斗
Photo By 共同

 男子はソチ五輪銀メダルの平野歩夢(19=木下グループ)が97・75点で通算3勝目を挙げた。2位に片山来夢(らいぶ、22=バートン)、3位に戸塚優斗(16=ヨネックス)が続き、日本勢が表彰台を独占。戸塚が第1戦、平野が第2、3戦を制し、日本勢の開幕からの連勝は3に伸びた。女子の冨田せな(18=新潟・開志国際高)は87・00点で2位となり、W杯で初めて表彰台に立った。

 欧米の強豪がほとんど姿を見せなかった大会で、日本勢が存在感を示した。中でも群を抜いていたのは日本のエース平野。1回目から大技「ダブルコーク1440(縦2回転横4回転)」を交えた演技で95・50点の高得点をマーク。2回目は97・75点まで得点を伸ばした。圧巻の演技構成と完成度だったが「流れは凄くいい。五輪へいい段階を踏めている」とさらりと語った。

 昨季はスノーボード界で不祥事が続き、全日本スキー連盟がチームの活動を一時休止した。「昨季は試合に出られなかった分、集中して練習した結果が今、表れている」という。五輪の各国出場枠はW杯の結果で振り分けられるため、治部忠重コーチによれば今回の表彰台独占で男子4枠は「9割方、手中」という。平野に加え、ソチ五輪銅の平岡、ソチ後に台頭してきた戸塚、片山ら分厚い層を誇る男子ハーフパイプ勢。その先頭に立つ平野は「残りは限られている。大会結果より五輪に向けた練習をできれば」と貫禄すら漂わせながら着々と準備を進める。

 ▼2位片山来夢 これで満足してはいけない。課題も見つかり、自分が思った以上に収穫のある大会だった。

 ▼3位戸塚優斗 表彰台に乗れたことはうれしいが狙った4回転を決められず悔しい。回転速度や高さなどがまだ足りないと思うので研究する。

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2017年12月22日のニュース