「菊池姉妹」2人に平昌切符、落選四女の思い背負って初代表

[ 2017年12月18日 05:30 ]

スピードスケート・ショートトラック平昌冬季五輪代表最終選考会兼全日本選手権最終日 ( 2017年12月17日    名古屋市ガイシプラザ )

全日本ショートトラックスピードスケート選手権 女子1000メートル決勝、軽快な滑りで2位となった菊池悠希(中央)左は優勝した斎藤
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 男女1000メートルなどが行われ、「菊池姉妹」の三女・悠希(27=ANA)、五女・純礼(21=トヨタ自動車)が五輪初代表に選出された。今回落選した四女・萌水(25=稲門ク)の思いを背負って戦うことを誓った。仁美(27=オーエンス)と慧(21=神奈川大)の斎藤姉弟も選ばれた。選考3大会の総合ポイントなどを基にして決まった男女各5人が来年2月の平昌五輪で日の丸を背負う。

 ショートトラックに菊池姉妹ありを証明する結果だ。三女・悠希と五女・純礼が平昌五輪代表に選ばれた。この4年で飛躍した悠希は、最終日の1000メートル2位をはじめ、500メートル3位、1500メートル3位と抜群の安定感を見せた。初の大会総合優勝とともに、選考3大会の総合ポイントで五輪切符をつかんだ。

 「結果が出ない時期が続いた。多くの人に支えてもらって今がある。感謝の気持ちを出せる場所が五輪」。4年前は右足首骨折の影響で、最終選考会にも出ていなかった。四女・萌水が大舞台へ。母・初恵さん(55)は、長野県南相木村の実家での“真ん中の娘”とのやりとりを鮮明に覚えている。

 「ソチの応援どうする?って聞いたら、私は自分の力で頑張るからいいって。今回の結果は、努力を積み重ねた結果だと思う」。ソチに出場した萌水が今回落選したとはいえ、2人が初切符をつかんだ。スピードスケートの前回五輪代表で今回も有力な次女・彩花を含めて4姉妹がこれで、4年に1度の祭典に全員が出場することになる。父・毅彦さん(61)は「しのぎを削った中で2人も選ばれた。喜ばしいこと。やるからには継続しろ。そう言って育てました」と快挙を喜んだ。

 選考大会総合ポイント首位で日本のエースになった末っ子の純礼は「スピードを生かした攻撃的な滑りで結果につなげたい」と意気込む。もちろん、2人とも「萌水の思いを背負って頑張りたい」という気持ちは同じだ。メダルに挑む3000メートルリレーでも2人は主力。菊池姉妹が女子ニッポンを支えていく。

 ▼四女萌水 攻め切れなかった。合わせることができなかった。(平昌五輪は)テレビで見てるかな。(調子が上がらず落選)

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