神奈川大・鈴木健主将“地元”で有終の美を、2区連続区間賞狙う

[ 2017年12月18日 05:30 ]

箱根駅伝の目標を色紙に記した神奈川大・鈴木健
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 “地元”で有終の美を飾る。来年1月2、3日の箱根駅伝に出場する神奈川大が17日、横浜市内の同大キャンパスで記者会見を行った。前回大会2区区間賞でエースの鈴木健吾主将(4年)は97、98年と2連覇した当時の栄光を知る地元の大応援を力に、2年連続区間賞でチームを20年ぶり往路優勝に導く。

 約50人以上の報道陣が詰め掛けた会見場で鈴木健は「強豪と比べると力のないのは事実だが、挑戦者として往路Vを狙いたい」とエースとしての意気込みを語った。

 今季は全日本大学駅伝を20年ぶりに制覇。箱根でも、青学大の4連覇を阻止する20年ぶり優勝への期待が、大学が本部を置く横浜で日に日に高まっているのを肌で感じている。「地元の方はみんな昔の優勝を知っていて、いい結果を望んでくれている。期待に少しでも応えたい」。“地元”の応援を背に2年連続区間賞で往路V、そして悲願の総合Vへ勢いを付けるつもりだ。

 前回大会では「花の2区」で歴代8位の1時間7分17秒で神奈川大史上初となる区間賞を獲得。青学大の一色恭志(現GMOアスリーツ)や、リオデジャネイロ五輪3000メートル障害代表の塩尻和也(順大)ら各校のエースを抑えての区間賞に“神大歴代No・1ランナー”とも称された。ただ、エースはそれでも納得はしていない。「前回は最後に落ちた。もう一度ギアを上げられたらタイムは伸びる」と往路Vへ慢心はない。

 箱根駅伝によって自らが成長したとの実感がある。6区を任された1年の時だった。区間19位の低調な走りに沿道から「何をやってるんだ」と厳しいヤジを浴びせられた。「高校の時とは違う。厳しいところに来た」。それから陸上第一の生活になった。

 前回に引き続き2区を走る予定。「優勝したいというのは夢物語のような感じではあったが、そこにこだわりすぎず切磋琢磨(せっさたくま)してきた。4年目にして優勝が見えてきた」。集大成の舞台へ力を込めた。

 ◆鈴木 健吾(すずき・けんご)1995年(平7)6月11日生まれ、愛媛県宇和島市出身の22歳。前回の箱根駅伝では2区歴代8位のタイムで区間賞。今年のユニバーシアードハーフマラソンで銅メダルを獲得した。1万メートルの自己ベストは28分30秒16。来年2月には東京マラソン出場予定。1メートル63、45キロ。

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