スノボW杯女子ビッグエア 15歳岩渕が初優勝「ただうれしい」

[ 2017年12月11日 06:58 ]

初優勝を飾り表彰式で笑顔の岩渕
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 スノーボード・ビッグエアのW杯は10日、米コロラド州のコッパーマウンテンで決勝が行われ、女子は15歳の岩渕麗楽(キララクエストク)が3回目にバックサイド1080(3回転)を決め、合計169・25点でW杯初優勝を飾った。平昌五輪から採用される新種目で、新たなメダル候補に名乗りを挙げた。

 「今はただうれしいしかない」。優勝が決まると、ころんとした岩渕の笑顔が弾けた。巨大なジャンプ台から繰り出す3回の演技のうち、回転方向や軸などが異なる2種類のジャンプの合計点で争うビッグエア。1回目に85・00点で2位につけると、2回目をバックサイド720(2回転)で手堅くまとめ、3回目に勝負に出た。

 直前の公式練習では1080で激しく転倒し、顔面を強打して唇から出血した。「公開練習でやられちゃって(転倒して)、(技を)打つことに不安しか残ってなかった」という技を思い切って繰り出した。着地では勢い余って少し手をついたが大きな減点はなく「2本目までいいところつけていたし、そこで引いて後悔したくなかった」と恐怖心に打ち勝って初優勝をもぎ取った。

 今季からW杯に初参戦し、9月のスロープスタイルのW杯でも4位と可能性を見せていた。今大会は絶対王者のアンナ・ガサー(オーストリア)や日本の鬼塚雅(星野リゾート)が不在とはいえ、代表選考会を兼ねていた米国の強豪をなぎ倒した。14日に16歳の誕生日を迎えるホープ。1メートル49、44キロと小さな体に大きな可能性がつまっている。

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2017年12月11日のニュース