相撲協会 暴力問題で21日に研修会 鏡山理事、またも貴親方は不在

[ 2017年12月11日 13:36 ]

貴乃花部屋から引揚げる鏡山危機管理部長
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 大相撲の平幕・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)に暴行をはたらいた元横綱・日馬富士(33)が書類送検されたことを受けて、日本相撲協会は21日に東京・両国国技館で現役力士ら全協会員を集めて、暴力問題の再発防止に関する研修会を開催することになった。八角理事長(元横綱・北勝海)は「(研修会は)毎年やっているが、何回も同じことかもしれないが、繰り返してやらないといけない」と説明した。

 この日は危機管理部長の鏡山理事(元関脇・多賀竜)と三保ケ関親方(元幕内・栃栄)が東京都江東区の貴乃花部屋を訪れた。貴ノ岩の師匠である貴乃花親方(元横綱)が不在だったため、文書をポストに投函して引き揚げた。八角理事長によると「電話で連絡してもつながらない」ため。文書は、冬巡業を休場している貴ノ岩の診断書を提出するように求めたものに加え、相撲協会の危機管理委員会による貴ノ岩の聞き取り調査を要請するものも同封されていたもようだ。

 危機管理委員会は貴ノ岩の調査を終えた上で、20日までに最終報告をまとめて、横綱審議委員会と臨時理事会で説明したい意向。ただし、貴ノ岩の体調次第では20日までに調査ができない可能性もあり、最終報告がずれ込む可能性もある。八角理事長は「(調査できない場合は)危機管理委員会がどう判断するか。(最終報告がずれ込むかどうかは)今はなんとも言えない。(貴ノ岩は)被害者側だから、粘り強くやるしかない」と話した。

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