元日馬の弁護士がコメント発表 貴ノ岩への謝罪なかったのは「表現力が及ばなかった」

[ 2017年12月11日 11:58 ]

日馬富士
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 大相撲の元横綱・日馬富士(本名・ダワニャム・ビャンバドルジ、33)が平幕・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)に暴行した問題で、鳥取県警は傷害容疑で11日、書類送検。これを受けて元横綱の弁護士は本人に代わり「改めて貴ノ岩関をはじめとする皆様に心からお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

 コメントは矢田次男、吉野弦太両弁護士の連名で発表され、「現在、まだ検察官による処分前の捜査中であることに鑑み、事実関係の詳しいことは申し上げられません」とした上で「貴ノ岩関に対する傷害の事実は間違いなく、送検されたことを重く受け止めるとともに、横綱という立場にありながら、このようなことをし、現在のような事態になったことについて、改めて貴ノ岩関をはじめとする皆様に心からお詫び申し上げます」と謝罪した。

 また貴ノ岩への謝罪がなかったと指摘されている元横綱の引退会見についても言及し「先の日馬富士の引退会見において、貴ノ岩関に対する謝罪がなかったと指摘され、その意図についても縷々(るる)コメントされておりますところ、確かに引退会見において、貴ノ岩関に対する明確な謝罪の表現がなかったことは事実ではございます」とし、「これは極度に緊張した会見の場において、単に日本語の表現力が及ばなかったものにすぎず、何らかの意図があったものではございません」と謝罪の表現がなかった理由を説明した。

 元横綱は11月17日に東京・両国国技館で、今月2日には鳥取県警本部で任意の事情聴取を受けた。その際、暴行の事実を認め、素手やカラオケのリモコンで殴ったなどと説明した。県警は白鵬らの聴取内容と突き合わせ、事実関係に矛盾がないか最終確認していた。

 一方、貴ノ岩は10月29日に県警に被害届を提出。県警はラウンジの個室を現場検証し、会食に同席した白鵬らから当時の状況を聴き、事実関係や動機面を詰めていた。

 県警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたとみられる。地検は県警の意見を参考に起訴して正式な裁判を求めるか、略式起訴とするかなどを慎重に判断する見通し。

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2017年12月11日のニュース