羽生結弦どうする全日本 激突負傷の14年は練習再開から約1週間で試合出場

[ 2017年12月10日 18:11 ]

フィギュアスケート男子の羽生結弦
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 フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリスト・羽生結弦(23=ANA)が全日本選手権(21日開幕、東京)を回避する可能性が出てきた。11月9日に負傷した右足にまだ痛みがあり、氷上練習を再開できていない。

 羽生は14年NHK杯に難しい調整を経て、強行出場したことがある。同年11月8日、中国杯の6分間練習で中国選手と激突。2日後に発表された精密検査の結果は、頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫と負傷は5カ所で、全治約2〜3週間の診断だった。次戦としてエントリーしていたNHK杯開幕は同28日で出場は絶望的と思われたが、20日頃に練習を再開し、出場にこぎつけた。もちろんコンディションは万全からは程遠く、ジャンプでミスを重ねて4位だった。

 今年の全日本選手権の男子SPは22日、フリーは24日。14年の例から考えると、14日頃までに氷上に乗ると出場の可能性があるとも言える。3年前との決定的な違いは、五輪シーズンかどうか、だ。

 日本連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、「(全日本は)最高峰の大会で選考会ですが、今年はオリンピックイヤーなので、それを踏まえて彼がどういう風に考えるか、を話し合う」としている。世界選手権金メダルの実績がある羽生は全日本を欠場しても救済措置があり、今季自己ベストや世界ランクから平昌代表入りは確実な状況。66年ぶりの五輪連覇を見据え、羽生が下す決断に注目が集まる。

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2017年12月10日のニュース