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ロシアは平昌五輪に参加できるのか IOC理事会に世界中が注目

平昌五輪ジャンプ会場
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 【藤山健二の独立独歩】ロシアは来年2月の平昌五輪に参加できるのか、できないのか。12月5日に開催される国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が大きな注目を集めている。ロシアは15年に、世界反ドーピング機関(WADA)から「国家ぐるみでドーピングの不正を行っている」として資格停止処分を受けた。それを受けて国際パラリンピック委員会(IPC)は16年9月のリオ大会からロシアを閉め出すことを決めたが、IOCは各競技の国際連盟(IF)に判断を委ねるという「丸投げ」を選択。結局、陸上など一部の競技を除く300人近いロシア選手が堂々とリオ五輪に出場した。

 WADAはその後、資格回復の条件として「国家ぐるみの不正を認めること」や「保管している過去の検体の提供」などを求めたが、ロシア側は拒否。11月16日の理事会で資格停止の継続を決めた。5日のIOC理事会でもロシアが国として参加を認められることはまずあり得ない。まさか今回も各競技団体の判断に委ねるという情けない選択を繰り返すとも思えないので、個人参加などを通じて一部の出場だけを認めるというのが大方の予想だ。

 ロシアが参加しないとなれば、平昌五輪のメダルの行方に大きな影響が及ぶのは間違いない。日本にとって一番身近なのは女子フィギュアスケートだ。現時点でロシア勢は金メダルに最も近い位置におり、日本勢は苦戦が予想されている。だが、ロシアが参加できないとなれば勢力図は大きく変わる。

 ただ、それで日本の選手がメダルを獲ったとして、当の選手たちがどう思うかが問題だ。選手としてはやはりすべての選手がお互いにベストを尽くして戦いたいと思うのが普通で、相手の欠場で「繰り上がり」のようにメダルを獲っても心底から喜ぶことはできないのではないか。もちろん、ロシアの選手たちが不正をしているという確証があるなら話は別だが、ロシアというだけで全員一緒くたにして門を閉ざすのが正しい判断なのか、個人的には疑問を感じざるをえない。ロシアの選手たちにしても国歌も流せず国旗も掲揚されない一個人として参加しても、本来のモチベーションが保てるかどうかは微妙だろう。

 リオ五輪の時は、私も他の多くの意見と同じように、ロシアの参加を認めるべきではないと考えた。だが、それから2年がたった。よほどの楽天家か愚か者でもない限り、いまだにロシア国内でドーピングが蔓延しているとは思えない。ドーピング違反には毅然と対応すべきあり、いかなる理由があろうとも許すべきではない。それは当然だが、その上で何か別の解決策はないものか、5日のIOC理事会での協議の行方を固唾(かたず)をのんで見守りたい。(編集委員)

 ◆藤山 健二(ふじやま・けんじ)1960年、埼玉県生まれ。早大卒。スポーツ記者歴34年。五輪取材は夏冬合わせて7度、世界陸上やゴルフのマスターズ、全英オープンなど、ほとんどの競技を網羅。ミステリー大好きで、趣味が高じて「富士山の身代金」(95年刊)など自分で執筆も。

[ 2017年12月1日 10:00 ]

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