白鵬を鳥取県警が聴取「カラオケのリモコンで殴っていた」日馬富士と同じ説明

[ 2017年11月28日 22:15 ]

 鳥取県警の参考人聴取を受けた福岡市内のホテル前で、報道陣の質問に答える横綱白鵬関
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 大相撲の横綱日馬富士関(33)が平幕貴ノ岩関(27)に暴行し負傷させた問題で、鳥取県警は28日、現場のラウンジに同席していた横綱白鵬関(32)を、福岡市内のホテルで参考人として聴取した。捜査関係者への取材で分かった。「ビール瓶ではなく、カラオケのリモコンで殴っていた。自分が制止した」などと、日馬富士関とおおむね同じ説明をしたという。

 白鵬関は聴取後の同日夕、報道陣に「自分の知ったことを全て伝えた。後は(日本相撲)協会と警察に任せたい」と述べた。関係者によると、白鵬関は29日に日本相撲協会危機管理委員会の聴取を受ける。

 捜査関係者によると、鳥取県警は同席した力士らの聴取をほぼ終え、年内にも傷害容疑で日馬富士関を書類送検する方針。証言は一部に食い違いがあり、聴取結果などを踏まえ、日馬富士関や貴ノ岩関から再聴取する方向で検討している。

 一方、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は28日、東京都内のスポーツ庁で鈴木大地長官と会談し、一連の騒動を謝罪した。鈴木長官は「大変残念に思っている。国民の期待を裏切った」と述べ、説明責任を果たすことを要請した。

 また、八角理事長は同日午後、福岡市内で十両以上の力士を対象に講話を行い、「暴力問題を二度と起こさない」と宣言した。日馬富士関と貴ノ岩関は欠席した。

 県警は捜査員を派遣し、28日午前から白鵬関を聴取。日馬富士関の暴行時や白鵬関が制止したとされる状況、酒席が設けられた経緯などの説明を求めたとみられる。

 白鵬関は午後4時半ごろ、ホテルの通用口に着物姿で現れた。報道陣や相撲ファンら数十人が集まり、周辺は一時騒然となった。

 白鵬関は九州場所千秋楽の26日、土俵下でのインタビューで、「うみ」を出し切ることが必要との考えを示し、翌27日に行われた記者会見で「見たままを話す」と語っていた。

 関係者によると、日馬富士関は鳥取市内にあるラウンジの個室で、白鵬関から生活態度を注意されていた貴ノ岩関が、知り合いから連絡が来たとしてスマートフォンを操作しようとした態度に怒り、殴打したとされる。

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2017年11月28日のニュース