フル男子は甲斐、女子は吉田 ともに初優勝 大田原マラソン

[ 2017年11月24日 05:30 ]

スポニチ盾を手にする男子優勝者・甲斐と女子優勝者・吉田
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 第30回大田原マラソン(スポニチ後援、アイフルほか協賛)は23日、栃木県大田原市の美原公園陸上競技場発着で4723人がエントリーして行われた。メインのフルマラソンで男子は甲斐大貴(23=ラフィネ)が2時間18分20秒、女子は吉田香澄(22=ニトリ)が2時間37分3秒でともに初優勝を飾った。両選手には最優秀選手賞としてスポニチ盾が贈られた。

 「トイレに駆け込もうか本当に悩み続けました」。男子フルマラソンは甲斐が脂汗と共にゴールテープを切った。前半から飛ばす予定も「太腿と腹が痛くなりプラン変更した」という。だが「30キロ地点から後続が見えなくなり心に余裕ができた」と最後は2分以上の差をつけて逃げ切った。順大出身ながら、箱根駅伝の経験はない。「実業団では箱根を走った選手にこそ勝ちたい」と闘志を燃やす。1メートル58と小柄だが、「将来はウルトラマラソンに出たい」と目標は大きい。

 「私、雨女なんです。周りの人に申し訳ないくらい」。女子フルマラソンはジンクス通り土砂降りの中でのレースで、吉田が優勝をもぎ取った。チームの先輩・下門にピタリと追走され重圧を受けたが、「負けたくなかった」と刺激に変えて終始トップを守り切った。神奈川・松蔭大時代は長距離と駅伝が中心だったが、今春社会人になったことを機にマラソンを始めた。今年最後のレースは12月23日の宝塚ハーフ。大好きな山田涼介(Hey!Say!JUMP)が歌う「明日へのYELL」を励みに自己ベスト更新を狙う。

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2017年11月24日のニュース