【玉ノ井親方 視点】動じない北勝富士 前出る自分の形を確立

[ 2017年11月24日 08:33 ]

大相撲九州場所12日目   ○北勝富士―高安● ( 2017年11月23日    福岡国際センター )

高安(右)を引き落とし2敗を守った北勝富士
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 北勝富士は高安のかち上げに、全く動じなかった。相手が立ち合いで、かち上げてから突っ張ってくるのは想定済み。どちらかと言えば大関の突っ張りは上突っ張り。ましてや太腿肉離れの影響でなかなか足も前に出ない。威力もそれほどではなかったから、下から攻めて、押し込んだ後に最後は引き落とした。北勝富士のいいところは、前傾姿勢や重心の位置などの形が変わらずに前に出て行けるところ。自分の形を確立している印象だよね。トップの白鵬とは1差。当たり前だけど、ここからの3日間が大事になってくる。

 対する高安は勝ち越しはしたけど、まだ足の状態が良くない。いつもの踏み込みの強さもないし、思い切って、かち上げにいく流れをつくれていない。花道を引き揚げてくる際に、足を引きずっていたのが気になるね。(元大関・栃東)

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2017年11月24日のニュース