愛、勝って初女王決める“鬼門”3番攻略で「一番上目指す」

[ 2017年11月23日 05:30 ]

最終調整でキャディーと打ち出す方向を確認する鈴木(右)
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 女子ゴルフの最終戦、LPGAツアー選手権リコー杯は23日、宮崎・宮崎カントリークラブ(6448ヤード、パー72)で開幕する。単独6位以上に入れば他の選手の順位に関係なく初の賞金女王となる鈴木愛(23=セールスフォース)は、雨の中で精力的に最終調整を行った。第1ラウンドは賞金ランク2位キム・ハヌル(28=韓国)と同組で回る。

 冷たい雨が降りしきる夕暮れの練習グリーン。「プレッシャーはあるけれど、賞金女王を獲りたい」という鈴木は、1人で黙々とパッティング練習を繰り返した。

 初の戴冠に向け、鬼門攻略が鍵を握る。3番パー4。全体が大きく右に傾き、283ヤード地点のフェアウエー右側に1本の木が配されている。鈴木の1Wの平均飛距離は237・27ヤードで、2打目の障壁となることが多い。「傾斜でボールが木に吸い寄せられるように寄ってしまう。あの木、切ってほしい〜」。過去3年で12回ラウンドし、2バーディー、5ボギーと苦戦。特に第1ラウンドは3年ともボギーを喫しただけに、3番攻略が第一関門となる。「6位以上ではなく、やっぱり一番上を目指したい」。輝く王冠は自分の力でつかみに行く。

 ▽賞金女王の行方 可能性は賞金ランク上位4人に絞られており、1位の鈴木は単独6位以上で他の選手の結果に関係なく決定。2位以下の選手は優勝が最低条件。2位のキム・ハヌルは優勝して鈴木が単独7位以下、3位のイ・ミニョンは優勝して鈴木が単独15位以下、4位の申ジエは優勝しても、最終戦は予選落ちがなく最下位にも賞金があるため、鈴木が失格、棄権などをしない限り可能性はない。

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2017年11月23日のニュース