【玉ノ井親方 視点】稀勢 右上手を我慢できずに勝ち急いだ

[ 2017年11月21日 08:15 ]

<九州場所9日目>宝富士(左)の捨て身の下手投げに崩れ5敗目を喫した稀勢の里
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 稀勢の里は焦りすぎた。宝富士戦は左下手を取って、いけると思ったんだろうね。強引に寄って出て、土俵際で投げを打たれ逆転負け。本来なら右上手が十分になるまで我慢すればよかったのに、それができなかった。寄りながら右上手を取ったけど、まわしを取れた時には、相手に下手投げを打たれてしまっていた。寄るにしても、もっと自分の右上手の方に出ていれば投げも食わなかったはず。その辺りが3場所も休場していた影響だろうね。明らかに勝ち急いでしまっていた。

 これで5敗目。いよいよ苦しくなった。でも、今場所は休むより出続けた方がいい。負け越してもいい、というくらいの気持ちの方が次につながる。出続けることによって、相撲内容も変わってくるから。(元大関・栃東)

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2017年11月21日のニュース