【岡崎真の目】インフル影響?宇野、後半“急に”らしくないミス連発

[ 2017年11月20日 07:40 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦フランス杯第2日 ( 2017年11月18日    グルノーブル )

演技後半にミスを連発した宇野
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 宇野の冒頭の4回転ループとトリプルアクセルは素晴らしかった。その後のスピンもいつも以上に丁寧だった。ところがステップで何となく動きが小さくなったなと思ったら、後半からバタバタっと崩れてしまった。4回転フリップはいつもより体の反応が遅いように見えた。本来ならはじくように跳ばなくてはいけないのに、何となく氷からの足離れが悪く、回転速度も遅かった。その後の演技でも、やはり反応の鈍さが感じられ「らしくない」失敗が続いた。

 元々体力的には心配のない選手なので、恐らく直前にインフルエンザを患った影響が出たのだろう。しばらく氷から離れると呼吸の間隔が合わなくなり、通しで練習するのがつらくなることがある。一つ一つの要素はきちんとできていても、フリーだと通しで4分半演技を続けなくてはならない。ましてや難度の高い要素は後半に多いので、ベストの状態でないと最後まで滑り切るのは難しい。

 ただ、技術的にどこか問題があるわけではないので、体調を戻せばGPファイナルや全日本への影響はないはずだ。しっかり体調管理をして次はベストな演技を見せてほしい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2017年11月20日のニュース