残るGPファイナル切符は男子4枚、女子1枚 日本女子17季ぶり出場なしの危機

[ 2017年11月19日 19:43 ]

エキシビションの練習でリンクに大の字になる宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦フランス杯が終了し、残すGPシリーズは25日開幕のGPシリーズ最終戦スケートアメリカを残すのみとなった。

女子は今大会を制したアリーナ・ザギトワ(15=ロシア)、2位のマリア・ソツコワ(17=ロシア)、3位のケイトリン・オズモンド(21=カナダ)がシリーズ上位6人で争うファイナル(12月7〜9日、名古屋)進出を決めた。既に世界女王のエフゲニア・メドベージェワ(17=ロシア)が出場を決めており、ロシア代表は3選手が確定した。

 2014年ソチ五輪銅メダルのカロリーナ・コストナー(30=イタリア)も4年ぶりのGPファイナル進出が決まっており、樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)は残り1枠で出場に可能性を残すことになった。

 樋口のポイントは24。スケートアメリカで11点で並んでいるアシュリー・ワグナー(26=米国)かポリーナ・ツルスカヤ(16=ロシア)が優勝すると、15点を獲得できるため、樋口は脱落する。 優勝はせず、どちらかが2位なら樋口とポイント、最高順位でも並ぶため、最後はスコアの合計得点で競うことになる。樋口の2戦のスコア合計は419・69点、ツルスカヤはNHK杯で210・19点、ワグナーはスケートカナダで183・94点を挙げている。

 日本の女子選手は2001年以来、GPファイナルに出場を続けており、もし樋口が出られなければ2000年大会以来17年季のこととなる。

 男子は宇野昌磨(19=トヨタ自動車)がフランス杯で2位となり、ポイントを28に伸ばしてGPファイナル(12月7日開幕、名古屋)出場が決定。日本の男子選手の13年連続GPファイナル進出を決めた。また、26点を挙げていたミハイル・コリヤダ(21=ロシア)も出場を決めており、残す切符は4枚。

 現時点ではジェイソン・ブラウン(22=米国)が22点、中国杯では出遅れたもののフランス杯で優勝したハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)、アレクサンドル・サマリン(19=ロシア)、ミーシャ・ジー(26=ウズベキスタン)が20点で並んでいる。

 だが、最終戦に現時点で15点のネイサン・チェン(18=米国)、セルゲイ・ボロノフ(30=ロシア)、13点の金博洋(20=中国)、アダム・リッポン(28=米国)が登場するため、し烈な争いとなりそうだ。

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