【玉ノ井親方 視点】北勝富士の金星は横綱研究しつくした成果

[ 2017年11月19日 09:20 ]

大相撲九州場所7日目 ( 2017年11月18日    福岡国際センター )

北勝富士(左)は寄り切りで稀勢の里を破る
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 北勝富士はよく横綱の取り口を研究していた。稀勢の里に左を入れさせないように、右から攻めていたのが良かったね。回り込もうとする横綱との間合いを詰めて、頭を下げて取っていたのも効果的だった。北勝富士は四つ身でも取れるけど、基本は押し。はず押しで攻めることを重点的にやっているのがいい。

 何より、相手の相撲をよく考えて取っている。負けても、なぜ負けたのかを研究して、それをしっかり覚えている。稀勢の里に左を使わせないように、右からどんどん前に出て行ったのも、その成果だろう。

 8日目は白鵬戦。横綱はかち上げか張り差しで必ずくる。それで体勢を崩そうとするはず。横綱の基本は右四つだから、左から攻めていくのが一番いい。(元大関・栃東)

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