理事長、険しい表情で無言 日馬富士関の事情聴取に

[ 2017年11月17日 22:12 ]

福岡国際センターに到着した伊勢ヶ浜親方
Photo By スポニチ

 大相撲の横綱日馬富士が鳥取県警の事情聴取を受けた17日、九州場所開催中の福岡国際センターで日本相撲協会幹部は重い空気に包まれた。八角理事長(元横綱北勝海)は打ち出し後、迎えの車へと足早に向かった。報道陣による「県警から報告はあったのか」などの質問に対し、険しい表情で無言を貫いた。

 春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「詳しいことは知らないし、警察に協力しているから、いろいろと話すことはできない。警察の報告を受けて対応する」と慎重に述べた。

 日馬富士の師匠、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は午前中に場所入りした際には「場所中なので中途半端なことは言えない。言う時はコメントする」と話した。しかし、夜には福岡県太宰府市の部屋宿舎で「現在捜査中で、相撲協会の調査を受けている状況にあることから、日馬富士から聞いている詳しい事実関係を申し上げることはできません」とした上で「このような事態を招いたことに、本人ともども責任を痛感しております」などのコメントを書面で発表した。

 本場所中の八角理事長は横綱、大関ら上位陣の取組を報道陣と一緒にテレビを見ながら論評しているが、17日からは中止が決定。春日野部長は「こういう状況なので対応できない。時間も割けない」と説明した。

続きを表示

2017年11月17日のニュース