クラロワ日本一に“世界の無課KING”フチ 世界選手権出場へ

[ 2017年11月15日 05:30 ]

<クラロワ日本一決定戦 ザ・ファイナル>日本代表となった優勝のフチ
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 スマホとタブレットで遊べるオンラインカード戦略ゲームのクラッシュ・ロワイヤル(スーパーセル社、以下クラロワ)は12日、日本最強プレイヤーを決める「日本一決定戦 ザ・ファイナル」があり、“世界の無課KING”フチ(23)が8人のトーナメントを制して優勝した。フチと準優勝のアマテラス(17)は日本代表として世界一決定戦(12月3日、ロンドン)に出場する。

 5月から始まり、4万1230人が参加した日本一決定戦。フチは栄光の頂点に登りつめた瞬間「よっしゃあ!」と歓喜のガッツポーズを決めた。3戦先勝で争われた決勝で、2連敗と追い込まれた。だが「ここで止めたら何も残らない。(スマホのゲーム画面を操る)指が勝手に動いた」と土俵際から猛反撃。2勝2敗まで巻き返し、最後はゴーレム&クローン&ランバージャックのレイジという超高火力のコンボで相手キングタワーを陥落。1分9秒の鮮やかな速攻でフィニッシュした。

 “無課KING”の異名は無課金で遊ぶプレースタイルが由来だ。課金によって時間を短縮して強くなる選択肢を自ら戒めた分、地道な努力で腕を磨いてきた。海外の強豪プレイヤーの研究、所属クラン「トレジャーハンター」の仲間とのトレーニング対戦…。いずれもクラロワの大きな楽しみである仕掛けを活用し、このゲームの可能性や奥深さを体現してみせた。

 日本代表として、視線は早くも世界を見据えている。「クラロワは海外が先行している状況。ドカンと勝って日本の力を見せられるようにしたいです」。12月、真冬のロンドン。日出づる国から乗り込むeスポーツのサムライが旋風を巻き起こす。

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 ▽ルール 準決勝までは2戦先勝、決勝は3戦先勝方式。対戦ではお互いが使用禁止カードを1枚ずつ指定する「BANカード制」を採用。

 ▽出場選手 優勝フチ、準優勝アマテラス、3位ZEROS。『0〜イズミ』(オーイズミ)、天GOD、かチュ、リュウぽん、みかん坊や

 ▽決勝5試合目、フチが優勝を決めたデッキ エリクサーポンプ、ゴーレム、ランバージャック、アイススピリット、ダークネクロ、クローン、メガガーゴイル(8枚目は非オープンで決着)

 ≪冷静プレーで準V≫アマテラスは準優勝で、フチとともに日本代表に選出された。決勝では2連勝からまさかの3連敗を喫したが、1回戦から終始計算され尽くした高度なプレーを披露。冷静沈着さも持ち味で「決勝では負けたけど2位になれて良かったです」と控えめに語っていた。

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