【玉ノ井親方 視点】体が動いている高安、豪栄は引かないこと

[ 2017年11月15日 08:57 ]

大相撲九州場所3日目 ( 2017年11月14日    福岡国際センター )

高安(奥)が引き落としで阿武咲を下す
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 2横綱が休場することになったが、その分、2人の大関が3連勝と好調をキープしている。休場明けの高安はまだ足に力が入りきれていない感じで不安を抱えている様子だが、徐々に体は動いてきている。阿武咲戦は土俵際まで押し込まれたものの、そこからしぶとく粘って体勢を立て直した。阿武咲が足を滑らせ勝った面もあるが、勢いのある若手を退けたことで内容も少しずつ良くなっていくはず。

 先場所惜しくも優勝を逃した豪栄道は、敗戦からいろいろと学ぶことも多かったと思う。今場所はそうした経験と悔しさをバネに相撲を取っている印象だ。大関の課題はとにかく、押し込まれた時に引かないこと。引きが出てしまうと相撲の歯車がかみ合わなくなる。今のところは、押し込まれても押し返すことができているのがいい。(元大関・栃東)

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