さらば伏見工…“泣き虫先生”最後に悔しさ「勝負する以上、勝たないと」

[ 2017年11月13日 09:03 ]

全国高校ラグビー代表決定戦 京都   伏見工・京都工学院14―22京都成章 ( 2017年11月12日 )

<伏見工・京都工学院VS京都成章>スタンドから見守った山口総監督と伏見工のユニホームで声援を送った大八木氏
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 第97回全国高校ラグビー京都府予選決勝は12日、京都・宝が池球技場であり、洛陽工との統合校「伏見工・京都工学院」は14―22で京都成章に敗戦。4度の日本一を誇る名門の名前は消え、来年度からは京都工学院として再スタートする。

 部の礎を作った山口良治総監督(74)はスタンドから“ラスト伏見工”の戦いを見つめた。「最後まであきらめないでやってくれた」と、ねぎらいながらも、「勝負する以上、勝たないと」と悔しさをにじませた。

 無名高校のラグビー部監督に就任したのは42年前。「最初の試合は0対112で負けて悔しさもないし、試合を見に来る人も少なかった」と振り返る。苦難を乗り越え日本一になること4度。この日はたくさんのファンやOBが集結し、伝統のジャージーを身につけ声をからした。

 「素晴らしい先輩の伝統を引き継いで名前が変わっても多くの人に感動してもらえるようないいラグビーをしてほしい」

 部の歴史は節目を迎えた。だが、伏見工を愛し、また愛される学校に育てた総帥の思いは変わらない。

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