3場所連続休場中の稀勢の里 力強さを見せた三番稽古「悪くはない」

[ 2017年11月6日 15:52 ]

 大相撲の二所ノ関一門連合稽古が6日、福岡県春日市の尾車部屋で行われ、3場所連続休場中の横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が関脇・嘉風(35=尾車部屋)との三番稽古で力強さを見せた。10番取って8勝2敗。いきなり2連敗したものの、その後は左からの厳しい攻めを見せて8連勝。稽古後に「いいんじゃないか。悪くはない」と振り返った。

 嘉風とは名古屋場所前の二所ノ関一門連合稽古でも胸を合わせており、この時は左からの攻めを封じられて2勝7敗と大きく負け越し。春場所で痛めた左上腕を痛がるそぶりも見せ、万全には程遠い状態だった。結局、名古屋場所は5日目で3敗を喫し、その際に左足を痛めて途中休場を余儀なくされた。

 4カ月前とは打って変わって、この日は左ハズ押しから突き落すなど、復調ぶりを見せた。稽古相手に指名された嘉風は「あの時とは全然違う。左も使えるようになっているから、当たりも違う。(前回と比べて)回復している」と横綱の復調を体感していた。稀勢の里は左からの攻めについて「よかったと思う」とうなずいた。

 復活を期す九州場所(12日初日、福岡国際センター)まで1週間を切った。稀勢の里は「納得を求めたら時間がかかる。少しでも理想に近づけるように」とさらなる上積みを目指していく。

 一門外からは豪栄道(31=境川部屋)が参加し、高安(27=田子ノ浦部屋)と大関同士の三番稽古を行った。右差しからの攻めが光り、11番で8勝3敗。「徐々によくなってきた。まずまず」と手応えを口にしていた。

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2017年11月6日のニュース