【服部道子の注目選手】期待膨らむ愛　ループ修正でショット安定

女子ゴルフツアー　ＴＯＴＯジャパンクラシック最終日 （ 2017年11月5日    茨城県小美玉市　太平洋クラブ美野里コース＝６６０８ヤード、パー７２ ）

ＴＯＴＯジャパンクラシック最終日　１７番、アプローチショットを放つ鈴木愛
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　最終回は米ツアーの選手ではなく鈴木愛選手について書きます。今大会で２位になった要因はショットです。彼女のスイングはテークバックのトップでクラブがややループを描きます。最近はループのタイミングが少しずれていたためショットが安定しなかったのだと思います。今週はそこが修正できていました。スイング中に前傾が崩れず重心が低く股関節にしっかりと体重を乗せて気持ち良く振り抜いていました。

　最終日はチャンスでパットが決まりませんでした。彼女はフックラインが得意なのですが、スライスラインに付くことが多く、少し不運もありました。ストロークは悪くなかったと思います。

　彼女のパットは大きな筋肉を使って肩と両腕でストロークしています。手先でヒットするとサイドスピンが掛かり、芝目やピッチマークに影響を受けやすいのですが、大きな筋肉で打つと順回転が掛かり、転がりが良くて重い球になるのでカップに蹴られず両端からも入るようになります。またパンチが入ることもなく、プレッシャーがかかる場面でも安定したストロークができます。

　世界ランキング上位の選手たちと互角以上の戦いをして大きな自信を得たはずです。残り３試合ですが、４年ぶりの日本人賞金女王誕生の期待が膨らんできました。（プロゴルファー）＝終わり＝