彩香6差“圏内”プロ初2日連続ボギーなし「いい流れでできた」

[ 2017年11月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2017年11月4日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=6608ヤード、パー72 )

TOTOジャパンクラシック第2日 13番、ティーショットを打つ渡辺
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 つかんだ希望の糸は手放さない。渡辺彩香(24=大東建託)が首位と6打差の“圏内”に踏みとどまり、逆転Vへわずかな望みを残した。

 「昨日のゴルフが凄く自信になりました。いい流れで今日もできました」。67の安定した内容で、唯一のピンチは8番パー3だった。第1打を左ラフに曲げアプローチも3メートルを残したが、気持ちの入ったパットでパーをセーブし、小さくガッツポーズ。プロ転向後初となる2日連続のボギーなしのラウンドで上位を追走した。

 昨年から“世界”を視野にフェードの曲がり幅を小さくするスイング改造に取り組んできた。今季の序盤は2度2位に入るなど結果を残したが、その後、迷いが出て不振に陥る。今大会前は4試合連続で予選落ち。当初エントリーしていた来季の米ツアー出場2次予選会(10月)も「今はその時期じゃない」と回避。そんなどん底の時に支えになったのが、指導を受けている男子プロ・丸山茂樹からの「良くなっているから自信を持て」という励ましの言葉だった。

 「今週はちゃんとできると、自分を信じてやれているのかなと思います。まだ100%とは言えませんが、手応えはあります」。今大会の優勝者には、一度は諦めた来季の米ツアー出場権が与えられる。「ビッグスコアが出るのは確かだと思うので、行けるところまで行きたい」。フォン・シャンシャンの背中は遠いが、可能性がある限り諦めない。

 《リコーも出たい!》渡辺は今季15試合で予選落ちするなど、賞金ランク36位と低迷。最終戦のメジャー・LPGAツアー選手権リコー杯(23日開幕、宮崎CC)は、大会前週の大王製紙エリエール・レディース終了時の賞金ランク25位以内と今季の優勝者しか出場資格がないため厳しい状況だ。「常にリコー(杯)に出られる位置にいる選手でいることが大事。今年は(苦しんだので)リコーに行けたら最高」と話していた。

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2017年11月5日のニュース