真凜SP圏内6位 スピン&ステップ最高評価「楽しく滑れた」

[ 2017年11月4日 05:30 ]

フィギュアスケート グランプリシリーズ第3戦中国杯第1日 ( 2017年11月3日    中国・北京 )

中国杯女子SP6位につけた本田
Photo By 共同

 男女のショートプログラム(SP)などがあり、女子は本田真凜(16=関大高)が66・90点で6位発進した。首位のガブリエル・デールマン(19=カナダ)とは3・75点差。前戦のスケートカナダで取りこぼしたステップとスピンでは最高レベルを獲得した。樋口新葉(わかば、16=東京・日本橋女学館高)が70・53点の2位で日本人トップ。エース格の三原舞依(18=シスメックス)は本田と同じ66・90点ながら、技術点の差で7位となった。

 やはり本田に暗い顔は似合わない。以前の構成に戻した冒頭のフリップ―トーループの3回転連続ジャンプは回転不足を取られたものの、その後はきれいにまとめた。滑る直前の浜田美栄コーチの言葉の魔法が効いたという。

 「集中していたけど(浜田)先生から“ヘラヘラしているいつも通りのキャラで行こう”って。すっごい爆笑しちゃって。へへ。楽しく滑れました」

 「ザ・ギビング」の曲がかかる前には、客席から「真凜ちゃんガンバー」と日本人ファンの声援が飛んだ。北京の雰囲気も背中を押してくれた。

 ミスが相次いだ前戦のショートプログラムは、52・60点で10位発進。1週間で66・90点まで立て直せたのは、妹・紗来(さら、10)の言葉が効いたから。5位に終わったスケートカナダの後、メールをもらった。「妹2人にはすっごい辛口を言われるけど、全部受け止めて改善できればと思っていた」。浜田コーチが笑いをこらえながら内容を明かした。

 「“表現を大切にするお姉ちゃんが、なんでスピンとステップで落とすんや”って言われたみたい。紗来ちゃんのメールを思い出しなさいといって送り出しました。小学4年生に言われて」

 取りこぼしたカナダと違い、この日はスピンもステップも最高のレベル4を獲得した。点数は「まだダメ」と言いながら「スピンとステップでレベルが取れた。次につながった」と手応えはつかんだ。6位とはいえ、首位と3・75点差は逆転圏内。明るさが戻った真凜なら、ミラクルだって起こすかもしれない。

 ▽女子フィギュアスケート平昌五輪への道 枠は2。1人目は12月の全日本選手権優勝者。もう1人は(1)全日本の2、3位、(2)GPファイナルの日本勢上位2人(全日本優勝者を除く)、(3)全日本終了時の3シーズンを対象とした世界ランク、五輪シーズンの世界ランク、(4)五輪シーズンの最高得点(国際連盟公認)の項目から総合的に判断

続きを表示

この記事のフォト

2017年11月4日のニュース