【服部道子の目】「体回すだけ」フォンは日本勢に手ごわい相手

[ 2017年11月4日 09:57 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日 ( 2017年11月3日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=6608ヤード、パー72 )

TOTOジャパンクラシック第1日 2番、ティーショットを打つフォン・シャンシャン
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 風がなく、スタート前に降った雨の影響でグリーンが軟らかくなっていました。フォン・シャンシャン選手のショット力が生きるコンディションでした。終盤の4連続バーディーは見事でした。

 フォン・シャンシャン選手は飛ぶ方ではありませんが、ショットが曲がりません。クラブが常に体の正面にあり、手首のコックもほとんど使わず、フェースローテーションも抑えめ。体を回すだけの凄くシンプルなスイングなのです。だから振り遅れたり、大きなミスがほとんどありません。一般アマチュアにもまねしてほしいスイングです。

 ふくよかな体形もスイングの安定につながっています。以前ダイエットした時に飛距離が落ちたと話していました。腕と体の間にスペースができたためクラブの軌道が微妙にずれたのだと思います。体幹が強く、ふくよかな体形だから体の回転で打つことができるのです。

 派手なウエアでも分かるように明るい性格。一方で中国ゴルフ界の発展のために母国の後輩にアドバイスを送ったりしています。以前、日本ツアーに参戦していたことがあり、日本をよく知っています。また最近2試合は3位、2位と上り調子。残り2日間、日本勢にとって手ごわい相手になりそうです。(プロゴルファー)

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2017年11月4日のニュース