2人の“ドラ1”を抱える76ersは初戦で黒星 シモンズは18点

[ 2017年10月19日 12:45 ]

公式戦デビューを果たした76ersのシモンズ(AP)
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 NBAドラフトの全体トップ指名選手を2年連続で獲得している76ersが18日、ワシントンDCでウィザーズとの開幕戦に臨んだが115―120(前半58―56)で敗れて初戦は黒星。昨年のドラフトで最初に指名されながら足の故障で1年を棒に振ったベン・シモンズ(21=ルイジアナ州立大)は公式戦のデビュー戦に先発し、35分出場して18得点、10リバウンド、5アシスト、2スティールをマークしたが勝利には届かなかった。

 オーストラリア出身のシモンズは2メートル8ながらポジションはポイントガード。速攻ではサイズを生かして自分でボールを強引にリングに押し込むなど非凡な才能を披露した。

 今年のドラフトでトップ指名を受けたマーケル・フルツ(19=ワシントン大)はワシントンDC郊外の出身で、この日は家族や友人が多数詰めかけてのデビュー戦。「持てる力をすべて発揮したい」と張り切っていた1メートル93の指令塔はベンチから出て18分出場し、放った9本のフィールドゴール(FG)のうち5本を決めて10得点を記録した。ただし再三にわたってプロレベルの圧力に屈する場面もあり、ボールハンドリングもいまひとつ。局面を劇的に変えるようなダイナミックなプレーはできなかった。

 新人ながらシモンズの年俸は617万ドル(約7億円)でフルツは703万ドル(約7億9000万円)。トップ指名選手ゆえにサラリーが高いだけに、第2戦以降の活躍が注目されるところだ。

 一方、2014年の全体3番目指名選手ながら、たび重なった脚の故障で昨季にようやくデビューを果たしたセンターのジョエル・エンビード(23)は長かった髪を短くして開幕戦に登場。“新人”だった昨季は半月板を痛めて出場は31試合にとどまったが、キャンプで出遅れながらもウィザーズ戦では27分出場して復活をアピールした。FGは15本中7本成功して18得点と13リバウンドをマーク。敗れはしたものの、シモンズ、フルツとともに今季の76ersを支える戦力になりそうだ。

 ウィザーズはジョン・ウォール(27)が28得点、ブラドリー・ビール(24)が25得点を稼ぐなどバックコート陣が奮闘。大詰めで2点差に迫られたが、なんとか振り切ってホームでの開幕戦に勝利を収めた。

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