さいたま国際マラソン 招待選に岩出ら8選手 瀬古氏「駅伝重要視の環境 少しさびしい」

[ 2017年10月17日 16:11 ]

 日本陸連は17日、20年東京五輪の男女マラソン選考大会「グランドチャンピオンシップ(GC)シリーズ」を兼ねた、さいたま国際マラソン(11月12日)の招待選手として、岩出玲亜(22=ドーム)ら8選手を発表した。ただ、有力選手の多くが駅伝出場のために同大会を回避。瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「名古屋、大阪より1分少しGCへのタイムは落としているので出やすいと思うが…。駅伝を重要視する環境にあることは少しさびしい」と苦笑いした。

 国内の招待選手は岩出のほか、前回大会9位の吉田香織(36=TEAM R×L)が出場予定。中でも瀬古リーダーが期待を寄せるのが16年名古屋ウィメンズマラソン5位の岩出だ。岩出は今年5月にノーリツを退社。マラソンに専念する環境に身を置いてGC出場権獲得を狙っている。瀬古リーダーは「順調に練習を詰めていると聞いている。(名古屋で途中棄権して)復活の意味でも、ものすごく大事な大会になる」と話した。

 19年秋以降開催予定のGC出場には今大会で2時間29分0秒以内で日本人1〜3位、または2時間28分0秒以内で日本人4〜6位に入ることが条件となる。瀬古リーダーは「自分が五輪に行くんだという気持ちを持って外国の有力選手に積極的に挑んでほしい。今回(GC獲得は)2人出て欲しい」と力を込めた。

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2017年10月17日のニュース