良兼パパ 娘史果にVアシスト、米ツアーのTOTOコース下見

[ 2017年10月11日 05:30 ]

スポニチ主催東日本大震災復興支援プロジェクト スポニチ・チャリティーゴルフ・シニア・プロアマ2017 ( 2017年10月10日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=男子シニア、男子アマ6605ヤード、女子シニア、女子アマ5838ヤード、いずれもパー72 )

スポニチ・チャリティーゴルフ・シニア・プロアマ2017 9番グリーンでラインを読む川岸
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 東日本大震災の復興支援をテーマに開催。男子22人、女子12人の合計34人のプロとアマチュアが参加し、チャリティー金を集めた。今季、シニアデビューを果たした“怪物”川岸良兼(50=フリー)は、シニアトップクラスの飛距離を武器に存在感をアピール。大会はチーム戦で争われ、川岸と日大同期の鈴木亨(51=ミズノ)らの組が優勝した。

 スタートの1番ホールで第1打を打ち終えた直後のこと。「糖尿(病)の気があるんで」と川岸は笑いながら、少しでも体を動かそうとして走りだした。この大会は競技者がカートで一緒に移動する形式。レギュラー時代に圧倒的な飛距離から「怪物」と呼ばれた男も、昨年12月に50歳となり今春シニアデビュー。今や血糖値が気になる年齢となったが、圧倒的な飛距離は健在だった。

 「当たれば290ヤード」という飛距離を武器に17番(498ヤード、パー5)では、残り215ヤードから第2打を5Wで7メートルに乗せ、楽々とバーディーを奪った。夫人は女子プロの喜多麻子(50)で、次女は1カ月前に女子ツアー初優勝を飾った史果(22)というゴルフ一家。「実はここに来る前に嫁さんからコースをしっかり下見しておいてと言われてたんですよ」。会場の太平洋クラブ美野里コースは、米女子ツアーの公認競技・スポニチ主催TOTOジャパンクラシック(11月3日 開幕)の舞台でもある。史果は来季の米女子ツアー本格参戦を視野に、来週行われるツアー出場予選会の2次予選に挑戦。ただ、TOTOで優勝すれば米ツアー出場の可能性も広がるだけに妻子からは重大な“ミッション”が授けられていた。

 「グリーンはトリッキー。ティーショットをラフに曲げたらダメですね。でも自分のゴルフがイマイチだったからあまり参考になりませんね」

 ジュニア育成、被災地復興支援を目的に始まったこの大会も今年で8回目。川岸も日頃からチャリティー活動には積極的で、親子でさまざまなイベントに協力している。「この前は1Wに5W、パターに帽子などいろんな物をイベントのオークションに出しました。だけど娘が出した古い1Wにはその3倍の値段がついていましたね」と苦笑いする。最近は一家の大黒柱の威厳も薄れがちのようだが「ゴルフの内容は良くなりつつあります。パットも以前より良くなってきました」と手応えを口にする。

 今季のシニアツアーは残り5戦。頭髪には白いものが目立つようになった怪物だが、“父権復活”とシニア初Vを懸け、ここからラストスパートをかける。

 ▽試合方式 プロ1人とアマ3人が4人1組になり、各ホールで4人のうち最も良いスコアを採用するベストボール方式で18ホールの合計スコアで争う。

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