11年W杯日本代表主将 キヤノン・菊谷引退へ 指導者目指す

[ 2017年10月8日 05:30 ]

ラグビートップリーグ 第7節第1日 ( 2017年10月7日    熊谷陸ほか )

今季限りでの引退を表明したキヤノンの菊谷
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 11年W杯で日本代表主将を務めたキヤノンのロック菊谷崇(37)が今季限りでの引退を正式表明した。開幕6連勝の神戸製鋼に31―26で今季初黒星をつけた試合後の会見で発表した。キヤノンは12年度のトップリーグ昇格後、神鋼戦初勝利。サントリーとパナソニックが開幕からの連勝を7に伸ばした。

 引退の理由は「監督(今村友基ヘッドコーチ代行)の練習がきつくて、毎日が精いっぱい。来季は無理かなと思う」。菊谷はジョーク交じりに話したが、フル出場で見せたプレーは引退の方が冗談と思えるほどだった。

 猛攻にさらされた後半24分、ラックで相手ボールに絡み反則を誘う。5点リードの試合終了間際、ゴール前に攻め込んだ神鋼が痛恨のノット・リリース・ザ・ボールを犯したのも菊谷がターンオーバーを狙ったから。「あのプレーはたまたま」と謙遜したが、史上4人目となるトップリーグ通算150試合出場でチームの神鋼戦初勝利に貢献した。カーワン・ジャパンで08年から3年間主将を務め、将来は指導者を希望する。「残り少ない現役生活、お手柔らかに。いい記事を書いてくれたらうれしい」と、いたずらっぽく笑った。

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2017年10月8日のニュース