虎党・大堀 2差2位、ツアー初Vへさあ“タイガー・チャージ”

[ 2017年10月8日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ツアーワールド・カップ第3日 ( 2017年10月7日    愛知県豊田市 京和カントリー倶楽部=7190ヤード、パー71 )

ツアーワールドC第3日 阪神ファンの大堀は自慢のチップマーカーを手にポーズ
Photo By スポニチ

 松山英樹、石川遼と同学年の大堀裕次郎(25=フリー)が65で回って通算17アンダーとし、首位と2打差の2位をキープした。筋金入りの虎党は、ボールマーカーを今週からプロ野球・阪神のロゴ入りにチェンジするとパットが好転。ボギーなしで6個のバーディーを奪い、ツアー初優勝を視界に捉えた。宮里優作(37=フリー)が通算19アンダーで首位を守り、今季3勝目に王手をかけた。

 黄金世代の一人が好位置を守った。初日から68、63と好スタートを切った大堀が3日目も65の好スコアをマーク。松山英樹、石川遼と同学年の“第三の男”は「前半にいいパーパットが何回か入ってくれたのが良かった」と笑みを浮かべた。

 自賛したとおり、パット数はこの日最少の22。ただし、先週までと技術的には何も変えていないという。ならば、なぜ?と疑問を呈すると、にやりと笑った。

 「替えたといえば、マークくらいです。すごく(パットが)入ってくれている」。今週からグリーン上に乗ったボールの位置を示すボールマーカーを阪神タイガースのロゴが入った限定品に変更した。甲子園球場がある兵庫県西宮市出身。今季も何度か球場に足を運んでいる虎党だ。パット前にチラリと目に入る虎マークに、燃えないはずがない。

 3番で3メートルを沈めパーセーブ。すると8番、14番、15番と3メートルのバーディーパットを次々と入れ、17番では5メートルをねじ込みスコアを伸ばした。最終18番は1メートルを難なく沈めバーディーフィニッシュ。「自信になる」と胸を張った。

 中学生の時は石川とともにナショナルチームのジュニアメンバーに選ばれ、大院大では東北福祉大の松山としのぎを削った。大学卒業後にプロ転向し、昨年初めて賞金シードを獲得。プロのキャリアでは両雄に先を越されたが、ようやく好機が巡ってきた。

 シーズン2位から日本一を目指す阪神同様、2打差2位から狙う初勝利。「強い気持ちを持って頑張りたい」。“タイガー・チャージ”で一足早く勝利の美酒を味わう。

続きを表示

この記事のフォト

2017年10月8日のニュース