稀勢の里「紫」で8人目連覇 締め込み変更、心機一転

[ 2017年10月3日 05:30 ]

奉納土俵入りを披露する稀勢の里
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 大相撲の全日本力士選士権が東京・両国国技館で行われ、左上腕などの負傷で3場所連続休場中の横綱・稀勢の里が決勝で平幕・豪風を寄り切り、大関だった昨年に続き2連覇を果たした。日馬富士、鶴竜の両横綱が1回戦、大関・豪栄道が2回戦で姿を消す中、左四つからの万全の攻めなどで看板力士の役割を全う。「(横綱で)トーナメントに勝てたのは光栄。これをきっかけにしたい」と双葉山、北の湖らに続く史上8人目の連覇をプラスに捉えた。

 この日から紫の締め込みに替えた。これまでの茄子(なす)紺のものでは初優勝、横綱昇進などを成し遂げた。3場所連続休場という苦難を経験して心機一転。「しっかりやれば、またいい相撲が取れると信じている。(締め込みを)半年、1年と熟成させる」と新締め込みとともに新たな歴史をつくる覚悟だ。

 4日の「beyond 2020場所」を経て、5日から秋巡業がスタートする。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)での復帰に向けて「巡業が大事になる。いい状態で九州に乗り込みたい」と意気込んだ。

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