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大地震で延期のメキシコ・パラ水泳 東京で代替開催してはどうか

 メキシコシティーで30日に開幕する予定だったパラ水泳の世界選手権は、19日に発生した巨大地震の影響で延期となった(亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたい)。すでに現地入りしていた日本選手団にけが人などが出なかったのは幸いだが、20年東京へのリスタートとなるはずの大舞台が浮いてしまったことで、アスリートの困惑度合いはいかほどのものか。しかも、標高2000メートルを超える高地での試合に向け、周到な準備を重ねてきただけに、無念は察するにあまりある。

 現在のところ、大会は「延期」としか発表されていないが、今後の復興を考えると、年内に同地で開催するというのは現実的ではないだろう。だが、今のところ、代替開催を申し出る都市の話も聞こえてこない。20年東京に向け選手強化に力の入る日本を考えると、今年最大の大会はアスリートの経験という側面だけでなく、選手の実績評価として来年度以降の強化指定、つまり強化費の配分にも影響する。大会そのものが消えてしまえば、現在の実力に則した強化費配分ができなくなる可能性だってあるのだ。

 一方で、代替開催に名乗りを挙げづらい環境も考えてみなければならない。参加選手規模などは一般の世界選手権より少ないが、宿泊施設のバリアフリーや移動手段の確保、特別なルールを理解した競技役員など、用意しなければならないものもたくさんある。さらに、大会運営費の多くを占めるであろうスポンサー代や放映権料なども集めにくい可能性も否定できないだろう。

 だからこそ、提案したい。代替開催は、東京でどうか。

 現在、パラスポーツに対する日本企業のサポートはトレンドになっていると言っても過言ではない状況だ。窮地を救う支援、きっと手を挙げる会社は出てくる。さらに、20年東京大会の懸案の1つが大会運営のノウハウ不足と言われる。超スピードの準備、運営は簡単なものではないことくらい想像できるが、そこはステディなことで知られる日本人。何とかしたうえに、ノウハウが蓄積されていくとしたら、悪い話ではないと思う。

 イニシアティブをとるのは、競技団体だけでなく、東京五輪・パラリンピック組織委員会だろう。大会機運の醸成は、組織委の役割の1つ。トップアスリートが集結し、躍動する大会は機運醸成の最高の舞台でもある。今も厳しい視線にさらされるケースの多い組織委が「絶賛」されるプランになりえると思うのだが。(首藤 昌史)

[ 2017年9月30日 10:30 ]

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