星野陸 崖下から曲芸バーディー「神ってました」3差7位浮上

[ 2017年9月30日 05:30 ]

男子ゴルフツアー トップ杯東海クラシック第2日 ( 2017年9月29日    愛知県みよし市 三好カントリー倶楽部西コース=7325ヤード、パー72 )

東海クラシック第2日 18番でチップインバーディーを決め、バンザイする星野陸
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 星野陸也(21=フリー)が、16番パー3で高低差7メートルの崖下から直接カップに入れてバーディーを奪う、漫画「プロゴルファー猿」ばりの曲芸ショットを披露した。18番もチップインバーディーで締め、69をマーク。通算6アンダーで、首位と3打差の7位に浮上した。小平智(28=Admiral)が68を出し、通算9アンダーで金亨成(37=韓国)とともに首位に並んだ。

 「やべー」と思った直後、星野は3日前の感触を思い描いた。高低差7メートルの左の崖下に落としてしまった16番パー3。練習通り59度のウエッジを振り、斜面の上部にワンクッションさせた。崖を駆け上がったボールはグリーンに乗ると左端のピンに向かって一直線に転がりカップイン。全く見えないグリーン上でバーディーを奪った。

 先輩の予言が当たった。26日の練習ラウンドで片山晋呉から「どうせ、おまえは落とすんだから、下から練習しておけば?」と助言され、崖下から2本のウエッジで試行錯誤。その結果、「ワンクッションでグリーンに乗せるのがベスト」との答えを導き出した。

 「打った瞬間いい感じでした。神ってました」。曲芸ショットの次はチップインだ。最終18番パー4は12ヤードの第3打を52度のウエッジで直接入れて69をマークした。日本オープン(10月12日開幕)の出場権がないため、「今週か来週、優勝して日本オープンに出たい」と言う。首位とは3打差。奇跡の次は優勝しかない。

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2017年9月30日のニュース